「夫婦では、ね」
明里があえて強調したのは、すでに他の男達との3Pは経験済みだということを言いたいのだろう。我慢するつもりだったが思わず射精してしまった。夫は明里に言われるがままに後輩にLINEと動画を送った。すぐに返信が返ってきた。
「先輩奥さん貸してくれてありがとうございます!イカせますね!先輩の分まで出しまくります」
いつもの口調のLINEが返ってきた。とんでもない天然な男なのかもしれないと思い恐ろしくなった。
後輩は元々スポーツジムのインストラクター兼トレーナーでアスリートのトレーニングコーチだったらしい。その後、一般のお客さんのトレーニングも担当していたようで女性人気が高かったと他の人間から聞いたことがある。夫はなんとなくイヤな予感がした。なるべくならこのまま当日まで顔を合わせたくない。そんなことを考えていたがオフィスですぐに会ってしまった。というかあいつは私を待ち構えていた。
「今野先輩ありがとうございます。あの有名な今野さんの奥さんとセックスできるなんて光栄です。奥さんには毎日、オナニーも見てもらって本当お世話になってすみません」
勢いよくにこやかに挨拶された。短く刈り上げられたヘアスタイル、鍛え上げられた肉体は日に焼けて浅黒い。にこやかな歯は真っ白だ。
「あ、ああ・・・。」
今時の若い男達にとっては普通のことなのか。人の奥さんとセックスすることを、そんな堂々とお礼とともに口にする精神に今野は面食らっていた。それにしてもよく見るととんでもなく太い腕だ。
「きっ、君さ、スポーツとかなんかやってるの?」
思わずどもってしまった。完全に飲み込まれている。
「自分は学生時代は運動部でアメフトをずっとやってました。社会人になってからは仕事柄ウェイトトレーニングを始めて。そのきっかけでボディビルダーを十年は真剣にやってましたね。大会出たりもしてたんですよ。そんでトレーナーになったんですけど、そこからはもうコッチばっかりで」
照れくさそうにニヤニヤしながら、そういって腰を前後に振って見せた。今野はどういうことだ?と首をかしげた。
「先輩、セックスっすよ。女悦ばせるのにはまっちゃって。女が次から次へセックスしてってうるさく来るもんだから。」
今野はめまいがした。こいつは何語をしゃべってるのだ?
「オナ禁中のM男で可愛い」
なんて明里は言っていたが、と後輩を問い詰めてみても
「プレイっすよ。先輩の奥さん、若い男のチンチン欲しい欲しいって、ほんと淫乱っすね。若い男が自分のために我慢してる、ってのが快感みたいで。俺もついついつきあっちゃって、童貞かよ、ってくらい言うこと聞いて射精禁止してます。他の女達がうるさくて大変すよ。今日も射精しないの?って。全部先輩の奥さんの性ですよ」
そういって、アハハと後輩は笑っている。
「そういうこと、よくやってるのか?」
「たまにすよ。ただ先輩みたいにインポだから奥さんイカせてほしいなんていう寝取られの変態からも頼まれますよ。あっ。すんません。先輩が変態かどうかはしらないんすけどね。」 今野はこんな男に妻が蹂躙されてしまうと思うと、悔しさで涙が出そうだったのを堪えた。
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