妻は夫の目を見る。とろんとして眠そうでもあり、いやらしい光も帯びている。かなり酔っ払っているのだろう。それからだいぶ長いことこうして絡み合っているのでかなり興奮しているのかもしれない。妻の話に夫の期待は膨らむ。
「絶対怒らないよ。そういう思考実験だよ。僕もゾクゾクする」
夫は鼻息を荒くしながら、妻の首筋にキスをする。息が漏れる。
「あんっ・・。知らない人とするのはイヤだなぁ。考えたこともないよ。でも・・・。無理!やっぱり言いたくない。傷つけちゃうかも」
「大丈夫だよ、2人のためだから、本当のことを聞きたいんだ」
夫は妻の乳房に唇を這わせながら聞き返す。
「本当に言っちゃっていい?驚くかもよ」
夫は息を呑む。妻も覚悟を決めたようで、これから自分がいうことに興奮しているようにも見える。肌が紅潮し呼吸が早くなっている。
「怒らないで聞いてくれる?・・・実は、元カレの裸を思い出してオナニーしたことはあるよ」
「えっ」
夫は自分で聞いたにも関わらず妻の返事に狼狽えてしまった。首から胸へ這わせていた唇が止まる。自分の心臓の鼓動が激しい。平静を装ってなんとか返事をする。
「そ、そうなんだ〜。元カレね」
妻はまだ興奮と酔いの中にいる。夫の狼狽振りには気づいてない。
「あなたがそんなこというから、なんか思い出しちゃって、あなたと会う前に別れちゃったジムのトレーナーだった元カレ」
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