古びた雑居ビルの怪しいクリニック|3Pの術で激イキ妻

夫婦3P物語 #5

そして踏み抜いてしまいそうな錆びた鉄の階段が二階のエントランスへと続いている。

「これじゃまるでアダルトショップや風俗店の看板じゃないか。でも、そういう類いだと思えば、俺みたいに病気じゃない人からすると入りやすいかもな。病気じゃないか」

こういうアダルトショップみたいなもの、つまりたいしたことじゃない、商売だ。俺は病気じゃない。こういう男性の勃起不全を食い物にした商売なんだよ。そんな風にヨシキは思っていた。

「智子もこういうのが男の気の弱さを食い物にする恐怖商法の商売で、ほんとの病気なんかじゃない、ってわかってないからなー。まあ女性だから当たり前か」

そんなことをブツブツとつぶやく。

「なんて言ったって、俺は病気じゃないかなら。病気じゃないのに病院に行くわけないんだから。病気じゃないから、こんなアダルトショップにちょっと寄る、それだけなんだよ」

そうつぶやくとプリントアウトされた地図、それから財布から保険証を取り出して握りしめながら、鉄階段を、カンカンカンと音を立てながら登る。

階段全体が揺れてベニアの壁、トタンの屋根が豪快にゆれる。自分が一歩すすむと世界がゆがむようにぐらぐらと足場から崩れ落ちそうな、不安定さ、目と耳と脳が揺らされる。激しい目眩に襲われた。

「なんか、ぐらぐら、気持ち悪くなってきた」

階段を上りきったところで、ベニアの安いドアノブになんとかもたれかかるように、握り絞めてドアを開ける。中に倒れ込むように入るとそのままヨシキは気を失った。

目が覚めると蛍光灯の薄ぼんやりした天井を見上げていた。

「えらっしゃいませ。お客さん目が覚めた?」

滑舌の悪い男の声でヨシキは自分が病院へ行く途中だったことをようやく思い出した。

「あ、ええと。男のやる気クリニックに入ろうとして、そこで目眩がして・・・」

天井を見上げたままのヨシキの視界にぬっっと男の顔が入りこんだ。ぷっくりした丸顔に眼鏡をかけた中年の男である。

「君、死にそうな顔してるけど。大丈夫?なんかにとりつかれてない?悪い女の幽霊とか?」

ヨシキは口だけで帰す。

「失礼な。うちの妻はそんな悪い女じゃないですよ」

「ふむふむ、奥さんが問題と」

男は手に取ったメモに書き込んだ。

「あ、いや。奥さんが問題ってわけじゃ、っていうか、何ですか。あなた誰ですか?」

ヨシキは重たい身体をやっと起こした。薄暗い蛍光灯の病室のベッドに腰掛けた。白衣を着たアザラシのような男を睨んだ。

「君こそ、誰なんだよ。うちの病院の玄関に入ってきて急に倒れたんだから。今日、半日入院でベッド代もらうからね」

そこまで言われてようやく、ここが診療内科の診察室だと理解した。

「あ、そうか、あ、すみません。そうでした。診察してほしくて来て、倒れた?んですね、私が」

「そうだよ。びっくりしたよ。死にそうな顔の痩せた男が院内の入り口で倒れてるからさ。ゾンビかスケルトンかなって思ったもん。よっぽどの悪妻をつかまされたんだね」

「そんなことないですよ。悪妻じゃないですよ。だってGカップですから」

この続きは

KindleUnlimited読み放題でお読みいただけます。夫婦3P物語

よかったらシェアしてね!
目次